
バッテリーから100Vに変換して電化製品を使う
車のバッテリーや船のバッテリーを利用して12Vや24Vの直流電流を交流電流に
変換して家電を使用出来れば非常に便利ですし、災害時や非常事態時でも助かります。
インバーターは色々な種類とメーカーがありますが今回は私がおすすめする商品の
お話しになります。
直流と交流ってなに?
- 交流とは家庭用のコンセントで使用出来る電気の種類でAC100Vといいます。
- 直流とはバッテリーや電池で使用される電気の種類でDC12V・24vといいます。
車のバッテリーから家電は使用出来ませんがシガーソケットから使える
扇風機や掃除機といったカー用品家電が販売されています。
カー用品はどれも高額ではない物が多いですが、あまり力がないので掃除機等は
あまり使えないといった物もあり、そこで登場するのがインバーターです。
インバーターってなに?

バッテリーの間にインバーターを繋ぐことで様々な電化製品が使えます。
この変換機には正弦波(サイン波)インバーターと修正波(短形波)インバーター
この2種類のインバーターがあります。
正弦波インバーターは家庭コンセントの電気波と同じような波形で様々な家電を使用
する事が出来るので良いのですが構造が複雑なので価格が高いです。
修正波インバーターは家庭コンセントのような波形が作れず、似たような波形を
作り出し家電を使用出来ますが様々な家電は使用出来ません。
マイクロセンサーなどが内臓された電子レンジや冷蔵庫等はこのインバーターでは
使う事が出来ませんが構造が簡単なので価格が安いです。
では様々な家電といてもDVDプレイヤーのように出力容量が少ない商品や
電子レンジのように大きな出力容量が必要な商品もあります。
出力容量ってなに?
例えば商品ごとにどれくらいの出力容量が必要か記載してみます。
- 20w~40wで稼働する電化製品 照明・レコーダー・ラジカセ等
- 50w~100w 〃 コンポ・ノートパソコン・プリンター等
- 110w~ 〃 冷蔵庫・ミキサー・ディスクトップパソコン等
- 400w~ 〃 ウォシュレット・エアコン・洗濯機等
- 700w~ 〃 こたつ・ドライヤー・コーヒーメーカー等
- 1000w~ 〃 掃除機・衣類乾燥機・食器洗浄機等
このように電化製品には出力容量があり20wで稼働する物もあれば1000w必要な
電化製品もありますのでインバーターにも容量が決められた商品があります。
ではどれくらいの容量のインバーターが必要なのか考えてみましょう。
使いたい電化製品を例とします。
照明器具20w + ノートパソコン100w + ノートパソコン充電10w =130w 電気には電圧降下や電圧ロスがあるので130wに20%ロスを計算すると 162w
車で上記3品の電化製品を使いたい場合には300w程度のインバーター変換機を
購入取付すれば良いのですがパソコンには必ず正弦波インバーターが必要になります。
安定しない電気供給ではパソコンが不安定になり大切なデーターが消える恐れがある為
では実際にインバーターの選び方をご説明します。
インバーターの選び方
バッテリーには12v使用と24v使用や36v使用といった物がありますがこの数値の
違いはどの様になっているのか説明します。

12v1個のバッテリーは12v対応のインバーターで稼働します
12vのバッテリーを並列で2個3個4個つなげても12v対応
インバーターで大丈夫です。
しかし直列でバッテリーを2個つなげれば12v×2個=24vになり
12v×3個の場合は36vになります。
乗用車などは基本12v仕様ですがトラックなどは24v仕様が多いので使用したい
バッテリーの容量を確認して下さい。
私の場合には使いたい電化製品が決まっており、電子レンジ・電気ポット・扇風機・ 電気ヒーターといった物を使用目的としてインバーターを選んだ理由は800w+400w にロス20%同時使用で1500wになり2000wあれば大丈夫と判断しました。

当初取り付けたインバーターが2000w修正波インバーターでした。
なぜ修正波インバーターを選んだかというとマイコンが内臓された家電を使用しない為
価格の安いインバーターで大丈夫と判断したからです。
しかし・・・
修正波インバーターでマイコンが内臓されていない500wの電子レンジでも電圧が不安定になり安定して電子レンジは動かず温める事が出来ませんでした。
100w以下の扇風機や充電器は問題なく稼働しましたが電気ポットは沸き上がりまでに通常の倍の時間が必要でした。
買ったインバーターには2000wと大きく記載されておりますが定格1000wだと
いうことが後から分かり、修正波インバーターでは500wすら安定した電気を供給
出来ないという事が判明しました。
因みにこの商品は¥7000円ほどの商品ですが取替が必要になりました。
インバーターには国産品や海外品が多く販売されており、定格2000wの商品を選ぶと
なると国産品では平均¥4~5万円は必要です。
4~5万は高すぎる・・・と悩みに悩んだ結果こちらの商品を見つけました。

冒頭の画像にあるようにこちらの商品!
コスパよし性能よし安心して使用出来るインバーターで非常に満足してますが1つ難点は
物が「デカい」ということ。
本当は当初取り付けられていた場所に取付したかったのですが大きすぎて取付出来ず、
当初からこのインバーターを選んでおけばと後悔後に立たず・・・
まとめ
インバーターには正弦波(サイン波)と修正波(短形波)の2種類があり、12v仕様
24v仕様がありますが大半の商品は12・24vの両方に対応した商品が多いです。
パソコンのご使用をお考えの方やマイコン内臓の家電をご使用になられる場合には
必ず正弦波(サイン波)インバーターをご使用下さい。
海外製品で定格1000wと記載があっても実際は500wも安定した電気供給出来ない
商品もあるので注意が必要です。
出来るだけ余裕のある容量のインバーターを選び、ご使用頂く事が安全安心と私は
思いますので皆様にこの記事がお役にたてばと思っておりますのでお役立て下さい。
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