
24時間風呂の使用は清掃管理やメンテナンスが必要
24時間風呂の危険報道がされてから10年は経ったかと思われますが
コロナ過で今一度24時間風呂の機器についてお話ししておきます。
*24時間風呂を否定する内容ではありません。
*外部設置型が良くないという内容でもありません。
数十件と機器撤去、清掃、内管等の確認をして来た経験から私なりの
使用方法やお手入れ方法を記載しますので誤解のないようご理解願います。
大まかに分けて2種類の機器
1つは簡易室内設置型の機器
下記の設置方法で据付されている24時間風呂が簡易設置型

24時間風呂と言えば、お湯の浄化、循環、保温機能を使い24時間いつでも
お風呂に入れるといったメリット以外に年間100トンのお水を節水する事が
出来ると評判になった商品です。
もう一つは外部設置型(室内・外)があります。
画像は室内で設置された機器になります。


外部機器の設置画像はありませんが機器そのものは同じシステムになりますので
機器から浴槽へ2本の配管で繋がる仕組みになってます。
24時間風呂はなぜ危険なのか
では画像を見ながら説明していこうと思います。

2本の太い配管が24時間風呂と接続されています。混合栓の下に2個の金物がお湯を
循環させている穴になります。

こちらも別室の浴室になりますが同じ配管があります。
*この物件は24時間風呂とは別にもう1つ浴槽に穴が開いてます。
その穴は追炊きアダプターといって追炊き機能でお湯を貯めたり温めたりする機能
の付いた金物になります。
簡易タイプとは違って別の場所へ設置するタイプは配管が上下に長くお湯が配管に
溜まりやすいのですが、これは24時間風呂の配管だけにとどまらず、給水給湯配管
では致し方ない配管です。
ではなぜこのタイプの24時間風呂は危険があるかご説明いたします。

浴槽の清掃をして24時間風呂の配管を撤去した画像になります。
この物件のアダプター(浴槽との接続部)はそんなに汚れが付いてません。
では下記の画像を見て下さい。


ご覧頂ければお分かり頂けると思いますがノロ状の汚れが酷く固着してます。
ではなぜこの様な汚れが固着してしまうのか・・・
24時間風呂を設置したが長く使用していない結果
先ほどお話したノロ状の汚れが付く原因は24時間風呂を使用していない事と
浴槽にお湯を貯めれば24時間風呂の配管にまでお湯が通湯される為に配管内
へは圧力のかからない状態でお湯が漂います。
この状態からお風呂上りに全てのお湯を抜くと24時間風呂の配管もお湯が抜けます
が・・・ここで大きな問題が発生します。
毎回、浴槽にお湯を貯めて使用されてる方は24時間風呂を使用してなくとも
多少の汚れからは免れていると考えられますが毎日浴槽にお湯を入れて使用するので
あれば24時間風呂を使用して何の問題も起こらないはずです。
24時間風呂はメンテナンスも意外と大変でメーカーでは非常に簡単だという
キャッチコピーが目立ちますが以外に面倒な作業です。
最初は使っていたが使わなくなっている。
浴槽にお湯を貯めて使うのは冬だけで夏は全く浴槽にはお湯を貯めない。
これを繰り返しているとこうなります。

もう穴が見えない状態に近いです。
こうなると上下に長い24時間風呂の配管内もこの様な状態になってきます。
また配管内の水は腐ってくるので仮に秋が終わり冬に浴槽へお湯を貯めれば
腐った水が混じり浴槽へと侵入します。
これが24時間風呂で問題になったレジオネラ属菌の発生原因になります。
装置を設置してるが使っていない方がいらっしゃれば確実なお手入れメンテナンス
を実行をお勧め致します。
もう使わないといった方は機器の撤去をお勧めしますがそんなお金を掛けたくない
方には浴槽のエプロン(前面化粧パネル)が取れるのであれば配管を切って24時間風呂
のアダプターを取り外しバスキャップをすればレジオネラ属菌の発生を防ぐ事が可能
になりますので家族の健康の為にも行って下さい。

24時間風呂の穴はバスキャップすれば大丈夫です。
プラスのネジを浴槽側から閉めるだけで取付出来ます。
まとめ
24時間風呂は正しい使用やお手入れで安全かつ快適に使用出来る機器です。
お手入れの手を抜くと危険が伴いますので今一度ご確認ください。
ご使用されてない、もう使用されない方は24時間配管を撤去、キャップする
事を強くおすすめ致します。
結論は機械は動かす事でリスク回避が行える。
お手入れ、メンテナンスは確実に行う。
追伸
追炊きアダプター(自動お湯はり追炊き機能)も24時間風呂と内容は同じです。
長くご使用になられていない方や使用してない方がいらっしゃれば清掃をして下さい。
夏場でもお湯はり機能を使って溜まったお湯で配管清掃する。
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